2016/04/15
kento08
2016/01/11 更新
健康にいいといわれて久しいヨーグルト。でもこのヨーグルトを食べると太る、と最近ささやかれています。本当にヨーグルトで太るのでしょうか?調べてみると、分子生物学の切り口から新しい見解があるようです。それ自体肯定否定は出来ませんが、見てみましょう。
ヨーグルトは、その善玉菌の存在からかねてから健康にいい食品として定着しています。長寿国やそういう地域でもヨーグルト関連を伝統的に摂取していると聞きますし、まあおおむねいい印象がありますね。
ヨーグルトで太るのか。
しかしヨーグルトもよく調べるとよからぬ噂も小耳に挟みます。特に最近”ヨーグルトは太る原因だ”との文言を見かけることが多くなりました。何を持ってして太るのでしょうか。
ヨーグルトで太るのか。
ヨーグルトを食べると太るという根拠の1つは、カロリーが思いのほか高いことです。でも、これは乳製品ですから当然のことで、よく女学生の間でも、牛乳は太る原因だから飲まない!という風潮があったのと同じレベルだと思います。従って、他の飲食とのバランスをとっていれば太ることはないと思います。もちろん、ヨーグルトだけといっても、これを1日に大量に消化していればそれは太りますよ。
ヨーグルトで太るのか。
ヨーグルトを食べると太るというもう1つの根拠は、体にある皮下脂肪を消費する妨げになっているという説。つまり、ヨーグルトの善玉菌には、無駄に脂肪を増やすなんて働きはないのですが、既にある脂肪が減っていくのを妨害する働きがあるのではないかということです。
ヨーグルトで太るのか。
空腹時の腸内細菌は脂肪を燃やす絶食誘導脂肪因子(FIAF)を生成するのだが、糖やでんぷんが与えられると、FIAFの生成が止まり、体が脂肪を蓄えてしまうようになる。それゆえ菌の豊富なヨーグルトも、朝の空腹時に摂ると、FIAFの生成が抑えられ太ってしまう、というのだ。
既にあちこちで引用されまくっている一節です。
ヨーグルトで太るのか。
このFIAFとは、体内にある脂肪の消費を推進する役目があり、とすれば、このFIAFなるモノがもしきちんと働かない場合、空腹になると費やされてなくなるべき脂肪も供給過剰で脂肪余りという状態です。しかも朝のヨーグルトの所為で!
ヨーグルトで太るのか。
でも、元々腸内にある菌にしろ、ヨーグルトに含まれている善玉菌にしろ、そのヨーグルトの糖やでんぷんゆえに脂肪を消費する能力が抑えられてしまう、という説明です。そうするとヨーグルトに限らず他に糖やでんぷんなんていっぱいあるわけだし、朝食で糖やでんぷんを抜きにしたメニューなんてむしろ見つからないくらいだから、ヨーグルトに限って太る、太るというのもどうなのかなとも思います。でもまあ、いくら整腸作用がある善玉菌といっても、脂肪を燃やす働きをしないという菌ばっかではね〜。
ヨーグルトで太るか。
ちなみに、ヨーグルトで太るという説に必ずついてくるのが、ヨーグルトの摂取は夜にしろという意見です。それは腸内の菌が活発に働くのが夜の10時から夜中の2時くらいと決まっているらしく、その時間帯に腸内に善玉菌に多く集まってもらおうと逆算して、夕飯の時間くらいがぴしゃりのタイミングだとの見解ですね。ヨーグルトを摂取してから腸に届くまで約3時間といいますから。これを信じる、実行するは個人の自由に任せましょう。
ヨーグルトで太るのか。
周りの人の中にはコンスタントに朝ヨーグルトを食べていて、しかも太るどころかノーマルな体格の人がいるかもしれません。逆は真なりでしょうか。つまり太る人、太った人がいたら必ずそのひとは朝、もしくは空腹時にヨーグルトを食べているか。後者は当然成り立たないでしょう、反例を見つければいいのですから。
ヨーグルトで太るのか。
命題があっているのかは断定しかねますし、答え自体あるのかわかりません。とりあえずカロリーオーバーは押さえておいて、腸内の善玉菌にしっかり脂肪の消費を指示したいのなら、ヨーグルトは控えた方がよいというのも結論の1つです。
ヨーグルトで太るのか。
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