かぼちゃの種は捨てないで！驚くほど栄養たっぷりなんですよ！

かぼちゃは食材として一般的に使うのは果肉部分ですが、かぼちゃの種は非常に栄養価の高い食材として、特に欧米で食用に利用され、日本でも健康食品として多く利用されています。漢方では、かぼちゃの種を南瓜仁(なんかにん)といい、低血圧の改善や回虫駆除に用いられています。

かぼちゃの種には、血中コレステロール値の上昇を抑える作用を持つリノール酸をはじめ、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。またかぼちゃの種は、良質なたんぱく質を31～46%の割合で含んでいます。さらにかぼちゃの種には「若返りのビタミン」とも呼ばれているビタミンEや各種ミネラル類、植物ステロール、リグナン類やカロテノイドも含まれています。こんなにも栄養たっぷりなかぼちゃの種、捨てるには勿体ないですよね。

かぼちゃの種にはたくさんの栄養素が含まれていることがわかりましたね。では、かぼちゃの種にはどんな効果があるのでしょうか？

かぼちゃの種は硬くて噛みごたえがあるため、満腹中枢を刺激することで、必然的に食べる量を減らすことができます。また、ビタミンB群が豊富なので脂肪を効率よくエネルギーに変えてくれる効果もあります。その他、タンパク質や亜鉛が筋肉を向上させるので、基礎代謝をアップさせることができます。さらに亜鉛が血液をサラサラにして血行を良くしてくれるので体温が上昇し、脂肪が燃えやすい状態となります。食物繊維も豊富に含まれているので、便秘解消効果もあります。

かぼちゃの種は、老化や病気の原因となる活性酸素を撃退する働きを持っています。ビタミンＥは「老化防止のビタミン」、「若返りのビタミン」とも呼ばれており、しみやしわをできにくくする働きがあります。また、のぼせや肩こり、腰痛などの更年期の諸症状を和らげたり、血行不良による冷えを解消する作用もあると言われています。

かぼちゃの種には、過敏性膀胱や頻尿など、女性の排尿障害を軽減する効果があると言われています。リグナン類を豊富に含むかぼちゃの種を摂取することで、過敏性膀胱や頻尿などの排尿障害を軽減する効果が期待できます。

かぼちゃの種に含まれる植物ステロールやリグナン類は、前立腺肥大症に働きかけ、その症状を緩和すると言われています。カボチャの種やその種から搾り取られる種子油は、ドイツの保健省では、前立腺肥大における排尿障害のための医薬品としても使われているそうです。

かぼちゃの種に含まれているリグナン類には、女性ホルモンのバランスを整える効果があるため、骨粗しょう症の予防に効果的です。

かぼちゃの種に含まれているリノール酸には、血中のコレステロールをコントロールする効果があるため、かぼちゃの種の摂取は、血中コレステロール値を低下させる効果があると言えるでしょう。

おいしい野菜の見分け方があるように、かぼちゃの種にも良し悪しを見分けるポイントがもちろんあります。それは、かぼちゃの種の形なのです。ふっくらと丸みを帯びているかぼちゃの種には、栄養も旨みもたっぷり詰まっていると言われています。食べる時にはぜひ、かぼちゃの種の形も注意して見比べてみては？

では、実際に食べてみようと思っても、あのまま食べるの？と、わからないことだらけだと思いますので、処理の仕方をご紹介します。参考にしてください。まずは良く洗って、種の周りのわたを取り除きます。ヌメヌメするので、たわし等でこすっても良いですね。

次に乾燥ですが、天日干しが理想です。日当たりと風通しの良い場所で、2～3日程度干します。天日干しはネットを使ったりして面倒だし、天気が悪いから干せない・・・。
なんて時には、電子レンジやオーブンがお勧めです。洗った後はしっかりと水気を切り、電子レンジに1～2分かけるだけ！オーブンは焦げ目が付くまで焼くだけです。

かぼちゃの種の周りの殻は硬いので、皮は剥いて食べるのが一般的です。もちろん食べられないこともないですが、おいしく食べることを考えるとむいた方が良いですよ。端の所にハサミで切り込みを入れれば、すぐにむけます。後は炒めるだけです。その際、油は使わないでくださいね！こうして出来上がったものをビンなどに入れて保管しておけば、立派な保存食になります。出来れば、乾燥剤も一緒に入れておくといいですね。

いかがでしたか？普段は捨てているかぼちゃの種も、捨てるのが勿体なく感じちゃいますよね。食べるまでにひと手間かかるだけに、ちょっと面倒ではありますが、慣れれば簡単なものです。美容と健康のためにサプリメントを購入するよりも、かぼちゃの種で美容と健康を手に入れてみませんか？