2016/05/31
きのるり
酢は日本人にはなじみの深い食材です。ぎょうざなどのたれとして使ったり、酢の物として食べたりと、重宝されているご家庭も多いはず。最近では体に良いからとドリンクとしてのお酢も多く見かけます。そんなお酢はダイエットにも効果的。お酢の力でダイエット始めてみませんか。
お酢には、穀物酢のほかにも、黒酢やりんご酢など料理に使える種類から、ドリンクとして楽しむように開発された種類まで数多くの種類が存在します。体に良いものであることは、もう多くの人が知っているのではないでしょうか。酢を摂れば健康に良いという印象は、ドリンクとしての酢が人々に受け入れられているところから見ても、定着しているものと思います。
赤しそハチミツりんご酢ジュース
でも、酢の何が体に良くて、どう効果が見られるかまで、考えたことはありますか。お酢を摂ることを今一番おすすめしたいのは、ダイエットを試みようとしている人たちなのです。お酢のダイエットとは、食事にお酢を取り入れることによって生まれる効果を期待して行うものになります。酢にはいろいろな種類があり、種類によって栄養素が異なりますが、家庭にあって取り入れやすい一般的な酢を前提として、ダイエットを試したい人必見の効果と方法を紹介していきます。
穀物酢や米酢は日本独自のもので、ヨーロッパなどの海外では、りんごやぶどうなどの果物からつくられます。これらから醸造酒をつくり、酢酸菌を混ぜながら酢酸発酵させてつくられたものがお酢となります。酢としての種類にも、醸造されたもの、加工されたもの、合成されたものとわかれていますが、加工や合成されたものは安価ですが栄養素としては劣り、健康的な面では醸造された酢が最も効果的とされています。
酢は主に酢酸で成り立っていますが、他に、豊富なアミノ酸などの有機酸が含まれています。人がすっぱいと感じる成分をクエン酸といいますが、この酢の栄養素がクエン酸の働きを活発化させます。クエン酸は、摂取した食べ物をエネルギーにかえるといったエネルギー代謝を行っているので、酢の力で体に食べ物を蓄積されにくいということになります。
また、他の食材の栄養素の働きを促進させる相乗効果を発揮するので、酢単独の栄養だけでなく、一緒に食べた分だけの栄養を最大限体内に取り込むことができるのです。酢に含まれない栄養まで作用してくれると思うと、こんな心強い食材はないですよね。
お酢に含まれる酢酸は、体内に取り込まれるとクエン酸に変わります。そして、私たちの体は、クエン酸サイクルで糖質や脂質を分解し、エネルギーに変えています。酢を摂取することでクエン酸とアミノ酸がクエン酸サイクルを活性化させ、疲労を回復させたり、脂肪を蓄積しにくくしています。お酢によるダイエット効果の理由は、こうしたクエン酸の働きにあるのです。
ダイエットに効果的な要素として、クエン酸サイクルを活発化させることによる脂肪燃焼があげられます。クエン酸サイクルに作用するアミノ酸には脂肪蓄積を抑制する効果が認められます。ダイエットの大敵である脂肪の蓄積を抑えられるのは、うれしいダイエット効果です。
また、お酢は体を弱アルカリ性に保つ働きがあります。腎臓は、弱アルカリ性のときにより良く働く仕組みとなっているので、体のむくみが解消されるのもダイエットとして体重を減らす要因となります。むくみが気になる人は体が酸性にかたむいている可能性があるので、お酢をとって弱アルカリ性に保つよう心がけることをおすすめします。
こうしたダイエットとしての効果は、肥満の人を対象にした実験でも実証されています。大匙1杯を毎日摂取することで、内臓脂肪や皮下脂肪が減少したといいます。今、ダイエットするための手段としてお酢が注目されてきている理由が、実験によって分かるのです。
リンゴ酢de本格すし酢
ダイエットとしての効果のほかにも、体にとって良い効果がたくさんあります。生活習慣病を予防する効果、カルシウムをより多く吸収することを助ける効果、血圧の上昇を抑える効果、疲労回復の効果など、挙げればきりがないほどです。一つの食材で多くの効果を得られるので、ダイエットを考えている、いない関係なく取り入れたい食材ですね。
ダイエットにはクエン酸サイクルが多く関わっているので、このクエン酸サイクルをより多くまわす必要があります。クエン酸サイクルにはより多くの酸素が必要となります。酸素を多く取り入れるためには、有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動として挙げられるのは、ウォーキングやエアロビ、水泳などです。無酸素運動よりも多くのエネルギーを使うので、有酸素運動をすること自体にもダイエットの効果が期待できます。お酢の効果を組み合わせることで、効率の良いダイエットを行えるのです。ただ、有酸素運動を行うときには、心拍数の管理や20分以上の継続した時間をとりましょう。
また、ダイエットのためには、お酢を飲むタイミングも大切です。大匙1杯程度のお酢を料理に取り入れて食事中に摂るか、食後にドリンクとして摂るかの方法になります。お酢は、食欲を促進させる働きもあるので、食前に摂るのは避けた方が良いでしょう。また、空腹のときには胃を刺激する可能性もあるので、ダイエットとは関係なく、食前の空腹時にとることはやめておいたほうが無難です。
ラズベリー酢
ダイエットするためには、お酢は大変効果的であることを理解いただけたでしょうか。ダイエットを行うのに、この食材がいいと思えば、つい偏って同じ食材ばかり摂ってしまいがちですが、ダイエットするために必要なことは、その効果のある食材を常に取り入れながら、あらゆる栄養素を偏りなく食べることです。特にお酢は、他の食材との相乗効果を発揮します。無理なくダイエットするためにも、お酢だけではなく、あらゆる食材を食べましょう。
ダイエットを続けようと思うと、相当の覚悟と意志が必要ですよね。また、ダイエットによる栄養の偏りやその後のリバウンドも気になるところです。お酢は、各家庭に必ずある調味料。毎日一品酢の物にしたり、酢じょうゆをつくってたれにしたりなど、料理の工夫一つで苦もなく続けられるはずです。自分の目的のために、せっかくのダイエット期間も楽しく過ごしませんか。いつからダイエットを始めようか悩む人も、お酢なら簡単に始められますよ。
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