2016/01/17
nishikino
甘くておいしいチョコレート。中でもカカオ70%以上含まれるチョコレートは美容にもダイエットにも効果があります。高カロリーのチョコレートがどうしてダイエットに効果があるのかって?それはカカオ70%以上のチョコレートに含まれる成分に秘密がありました!
疲れた時に食べたくなる甘いチョコレート。
でも最近人気のカカオ70%以上含まれる「高カカオチョコレート」は、どちらかというと苦味が強く、チョコレートのイメージと少し違います。
カカオ70%以上含まれるということは、その分脂質が多くなり、当然エネルギーも高くなります。
普通のチョコレートに比べると、カカオ70%以上含まれる「高カカオチョコレート」は、1.2~1.5倍も脂質が多く含まれています。
ダイエットという面から見れば、味だけでなくカロリー的にも"苦い"というのがカカオ70%以上のチョコレートなのです。
しかし、カカオ70%以上含まれているチョコレートを、脂質の量だけで敬遠することは間違ってますよ。
カカオ70%以上含まれているからこそ、普通のチョコレートとは違う美容・健康効果が期待できるんです。
チョコレートの主成分であるカカオマスのうち、カカオバターは脂質です。
カカオ70%以上のチョコレートに当然この脂質が多いことになりますが、実はこのカカオバターという脂質には秘密があります。
チョコレートはカカオ豆の油を原料とするカカオバターを大量に含むから、食べると肥満につながるイメージが強い。だが、茨城キリスト教大学の板倉弘重教授(消火器内科学)は「カカオバターの主成分のステアリン酸は、体内への吸収率が低く、低カロリーなので太りにくい」と言う。
カカオ70%以上のチョコレートに含まれる脂質の量は多くとも、その脂質の主成分であるステアリン酸は低カロリーで、しかも脂肪の吸収率が低い、というのです。
さらにこのステアリン酸、コレステロール値を上げる機能を持つ飽和脂肪酸の一種であるにもかかわらず、実際は「コレステロール値を下げ、高脂血症などを防ぐ働きがある」と板倉教授は指摘する。
このように、カカオ70%以上のチョコレートを食べることで、むしろ高脂血症などの予防に役立つというのだから驚きですね。
チョコレートに含まれる成分として、ほかにカカオポリフェノールがあります。
カカオポリフェノールには、血管を強くしたり血圧を下げたり、また善玉コレステロールを増やすという効果があることが認められています。
さらに、ストレスを軽減したり、脳の活性化、アンチエイジング、アレルギーの改善と、沢山の健康・美容効果が期待できます。
ところでチョコレートを食べると便通が良くなることをご存知でしょうか。
これはチョコレートに含まれている「カカオプロテイン」というたんぱく質の働きによるものです。
株式会社明治と帝京大学の共同研究は、世界で初めて「カカオプロテイン」の抽出に成功しました。
このカカオプロテインが豊富に含まれるカカオ70%以上のチョコレートを、20~50歳の便秘に悩む女性16名に2週間、1日当たり25g食べてもらった結果、便通改善効果が見られたというのです。
現代型便秘は、1日のエネルギー摂取量を抑える目的で食べる量が減り、食べる量が減ったことで便の量も減る、ということが原因であると考えられています。
そのため、便のかさを増すカカオプロテインの働きは、現代型便秘の改善が期待できるわけです。
腸内フローラという言葉も聞かれるようになりましたが、これは腸内に生息するいろいろな種類の腸内細菌が、種類ごとに集団を作り群れている様子を例えたものです。
健康な人の腸内では、善玉菌が悪玉菌を抑える形で、「腸内フローラ」が一定のバランスが維持されていますが、逆に、何らかの原因で悪玉菌が優勢になってしまうと、腸内腐敗が進んでアンモニア、フェノール、インドールなど人の健康に有害な物質が増えます。これらの有害物質がくさいオナラの原因になったり、もっとひどいことには、有害物質が腸管から吸収されてしまい、やがて肝臓、心臓、腎臓などにも負担を与え、老化を促進させたり、癌をはじめとするさまざまな生活習慣病の原因になることもあります。
腸内環境の乱れが全身の不調につながるわけですね。
カカオプロテインはこの腸内細菌のエサとなるため、腸内細菌が活発化し、その働きで腸内フローラを整える効果もあるそうです。
このようにカカオポリフェノールおよびカカオプロテインが豊富に含まれている、カカオ70%以上のチョコレートを食べることは、健康にも美容にも効果があると言えるわけです。
カカオ70%以上のチョコレートに含まれる成分による、健康・美容効果を期待するものの、それで1日どのくらい食べると良いのでしょうか。
カロリーにして約140キロカロリーとなる、25g程度がちょうどよい摂取量だと言われています。
ちょっと少なく感じますよね。
チョコレートにはカフェインも含まれています。
カカオ70%以上のチョコレートは、当然カフェインの量も多くなります。
カカオ100gに含まれるカフェインは0.2gです。
つまりカカオ70%のチョコレートに含まれるカフェインは、100gあたり81mgになり、これは普通のミルクチョコレートに比べると、2.3~4倍の量となりますが、コーヒーで言えばカップ1杯の量と同じぐらいになります。
そう考えるとたいしたことのないように思われるかもしれませんが、日常的にコーヒーを飲む人やカフェインが含まれている栄養ドリンクなどを愛飲している人、またコーヒーを飲むと具合が悪くなってしまう人は、カカオ70%以上のチョコレートは控えた方がよいかもしれませんね。
また意外なことに、チョコレートにはカドミウムやニッケルが含まれている場合があります。カドミウムは腎機能障害を引き起こし、ニッケルは金属アレルギー物質としても有名です。食べたらすぐに病気になるというわけではありませんが、やはり意識しておきたいことではありますね。
いかがでしたでしょうか。
カカオ70%以上というと、これまでカカオマスの量が増えただけだと思っていた方も多いと思います。
でも今回、カカオ70%以上のチョコレートだからこそ、期待できる健康効果や美容効果があることが分っていただけたのではないでしょうか。
ただやはりカカオ70%以上のチョコレートは、高カロリーであることは間違いないので、食べ過ぎには注意しましょう。
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