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「健康油」として流行ったココナッツオイルの成分はやっぱりすごい!

2015年に健康油やダイエットオイルとして流行ったココナッツオイルですが、その成分はあまり知られていません。ブームに乗って買った方も多いと思いますが、改めてその成分を知ることでココナッツオイルを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

身体に優しい成分が含まれているココナッツオイル

「ココナッツオイルはダイエットにいい」との触れ込みで一時期はやりましたが、最近ではスーパーでも普通に買えるようになりました。

ただ、ブームは去っても成分は変わったわけではありません。
多くの芸能人・有名人が絶賛し、生活に取り入れ続ける程の成分が含まれた油なのです。

今回はそのココナッツオイルの成分にスポットライトを当て、どんな成分が含まれているのかをご紹介いたします!

ココナッツオイルの成分

ココナッツオイルのカロリーは12g(大さじ1)で111kcalのカロリー。ココナッツオイルは100g換算で921kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は8.69g。

出典:http://calorie.slism.jp

ダイエットにいい!と言われているココナッツオイルですが、カロリーが低いわけではありません。
ゴマ油やサラダ油とカロリーはほとんど同じです。

飽和脂肪酸92%
  ラウリン酸 49.16%
  カプリル酸  6.09%
  カプリン酸  5.85%
  ミスチリン酸 19.42%
  バルチピン酸 9.12%
  その他     2.3%
1価不飽和脂肪酸 6%
多価不飽和脂肪酸2%
トランス脂肪酸 0%
コレステロール 0%
ナトリウム  0%
たんぱく質  0%

出典:http://www.girls-be-ambitious.com

では、他の油とどう違うのかというと、油を構成している成分が違うのです。

ココナッツオイルは、植物油の中でも飽和脂肪酸の量が非常に多い珍しい油です。
一般的な食用油は「不飽和脂肪酸」の量が多く、「飽和脂肪酸」の量は少ないです。サラダ油として一般的に知られている「菜種油」や「紅花油」の油の成分を見ると、90%以上が不飽和脂肪酸で構成されています。

カロリーで見ると同じ油ですが、ココナッツオイルとサラダ油は成分で見ると全く別物の油であることがわかります。

そして、油の成分の差がココナッツオイルが健康油として親しまれる要因ともなっています。

ココナッツオイルの油の成分「飽和脂肪酸」の特徴

飽和脂肪酸は酸化しづらい油

油である「脂肪酸」には、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があります。
多くの植物油が不飽和脂肪酸が成分として多く含有している中、ココナッツオイルは植物性にも関わらず飽和脂肪酸を多く含んでいるという、珍しい油なのです。

そして、飽和脂肪酸の特徴として「酸化しづらい」というものがあります。

油は加熱すると急速に酸化が進みます。
成分の多くが不飽和脂肪酸であるサラダ油など加熱することで酸化が進み、その油を口にすることで私達の細胞は酸化し、ダメージを受けてしまいます。

その点、飽和脂肪酸が成分の大部分を占めているココナッツオイルは酸化しづらいため、加熱調理に向いているのです。

消化・代謝に優れる油

飽和脂肪酸の中でも、ココナッツオイルは中鎖脂肪酸という油に分類されます。

脂肪は体内に摂取すると、エネルギーとして燃焼されるか、中性脂肪として体内に蓄積されます。
中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて、分子が小さいため、消化吸収のスピードが4倍、エネルギー代謝のスピードが10倍。そのため中性脂肪になりにくいのです。

出典:http://www.kodawari-lab.com

一般的な油とは異なり、エネルギーとして燃焼しやすいことと、身体に溜まりにくいという点が、中鎖脂肪酸の優れている点です。
逆に言えば、サラダ油はエネルギーとして燃焼しにくく、身体に溜まりやすいということになります。

ココナッツオイルは食用の油の中では、人間にとって非常に優しい油の成分で構成されていることがわかります。
ココナッツオイルが熱に強いことを利用して揚げ物などに使用すると、サラッとカリッと仕上がって美味しいそうですよ!

逆にサラダ油の油成分はあまり良くないことがわかります・・・。
「サラダ油で揚げ物を作った」ともなると、ダイエットや健康とは真逆の方向に進んでしまいますね。
家庭に馴染みのある油だけに残念。。。

他にもあるよ!ココナッツオイルの健康成分!!

母乳にも含まれる成分「ラウリン酸」

ココナッツオイルの成分の約半分は赤ちゃんを菌から守り、健康に保ってくれる母乳成分「ラウリン酸」。 お肌を様々な菌や紫外線から守り、お肌を弱酸性に保ってくれる効果があると言われています。保湿力も高く、昔から乾燥肌の保湿剤や、日焼け・ヤケドの炎症剤として治療に使われてきました。

出典:http://www.girls-be-ambitious.com

ココナッツオイルの飽和脂肪酸の中の半分近くを占める成分「ラウリン酸」は、実は美容にも良いと言われています。
オイルマッサージでココナッツオイルを使うこともあるようで、ココナッツのいい香りも手伝ってとても気持ちが良いそうです。

トランス脂肪酸やコレステロールを含んでいない

体内で悪玉コレステロールの原因になると言われている「トランス脂肪酸」をココナッツオイルは含んでいません。

コレステロールは人間の体に欠かせない脂質のひとつですが、増えすぎると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となります。

出典:http://www.shionogi.co.jp

コレステロールも脂質なのですが、そのコレステロールを含んでいないために、血管関係の病気が気になる人にはおすすめかもしれません!

余分な成分が含まれていない!これも健康油としてGoodですね~!

ケトン体体質のサポート役

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体の中で「ケトン体」に変換されます。つまり、食べると自然に「ケトン体」になってくれて、よけいな体脂肪の減少をサポートしてくれて、痩せやすい便利なケトン体質にしてくれるのです。

出典:http://ure.pia.co.jp

ココナッツオイルの油の成分自体が分解しやすいものであるだけでなく、他の油も分解しやすいようにケトン体にしてくれるそうです!
これを利用したケトン体ダイエットというものもあり、日本でもココナッツオイルが有名になりました!

ココナッツオイルのとり方

良さそうな感じはするものの、どう食べればいいかわからなかったら意味がありません。
炒めものやフライに使うこともできますが、香り豊かなココナッツオイルだからこそできる摂取方法です!

ココナッツオイルをコーヒーに混ぜるとフレーバーで飲みやすく!

トーストに乗せるだけ!これも美味しい!!

ココナッツオイルは体に良くても摂り過ぎには注意!

いかがでしたでしょうか?
ブームが去っても成分は変わりません!この機会にご自宅の油を見なおされてはいかがでしょうか?

ただ、ココナッツオイルを生活に取り入れるにしても、「ヴァージンココナッツオイル」または「エクストラヴァージンココナッツオイル」を使用されることをおすすめします。
ただの「ココナッツオイル」とだけ表記があるものだと、高温抽出されていたり、漂白されていたりするので、せっかくの成分が台無しになっていることもあります。

また、成分で選んでも油であることには変わりないので摂り過ぎには注意です。
今回ご紹介した成分以外にも整腸作用を促すものもあるようなので、1日大さじ2杯+

少し値段はあがりますが、生活に取り入れる価値は十分あるのではないでしょうか?^-^

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