2016/01/13 更新
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柿は美味しいからといって食べ過ぎると特にお通じの方で悪影響が
果物の中でも柿が好きな人は、1日に平気で4個も5個も食べるそうです。食べ過ぎ!というくらいですが、本人は至って普通。しかし、そんな美味しい柿も食べ過ぎると、貧血、便秘、さらには腹痛まで引き起こしかねません。その原因を調べてみました。
「柿が赤くなれば医者は青くなる」といわれるくらい、柿は健康にいいし、病気の予防にもつながります。しかし、そんな柿も食べ過ぎると逆効果、一見矛盾するような変な症状まで現れます。何で柿を食べ過ぎるとそうなるのか見てみましょう。
柿を食べ過ぎると?
柿を食べ過ぎるとどうもお通じがよくないという噂を聞きます。もともと柿は下痢止め効果がある良品なので、行き過ぎるとそうなるのかなとも妙に納得してしまします。でも本当の根拠は、柿に含まれる成分「タンニン」にあり、便を硬くする効果がある反面、逆効果を起こすこともあるということです。
柿を食べ過ぎると?
食べ過ぎた柿のタンニンが腸に悪さをして、腸の働き(蠕動運動というそうです)を弱めてしまい、消化が進まずに便が残ってしまうのです。柿を食べ過ぎる→タンニンが多くなる→腸に影響を及ぼす→消化が進まず便が残る、という順番ですね。
悪酔い防止にはこれなのですが。
柿を食べ過ぎると?
便秘の人にとっては、便秘をますます助長させてしまいます。タンニンは、特に人体に対しての有害性はありませんが、摂りすぎると、腸粘膜に特殊な膜を作る作用が働き、腸の蠕動運動を抑制してしまいます。他には、タンニンという成分自体が、善玉菌を餌として食べてしまい、逆に悪玉菌を増やして、腸内環境を悪化させてしまうので注意です。さらに、血管を収縮させ、腸に血流が行き届きにくくなり、腸の動きも低下してしまいます。
以上の4つの要因から、タンニンは便秘を引き起こしやすいと言われています。
ましてや慢性化なんて嫌ですよね。
柿を食べ過ぎると?
柿を食べ過ぎると目眩がしてぶっ倒れてしまう症状があるそうです。これは貧血そのもののようですが、どうして柿を食べ過ぎたらそんないわれが出てくるのでしょうか。
こういわれる根拠はやはり「タンニン」にあるようです。
柿を食べ過ぎると?
すなわち、タンニンは鉄と反応し易くタンニン鉄になってしまいます。つまり余計なタンニンが血液の鉄分をも奪ってしまいます。血液の赤血球(鉄を含んでいます)は酸素を運搬しますので、この酸素運搬屋が激減してしまうのです。柿を食べ過ぎる→タンニン余りになる→タンニンが血液の鉄を奪う→酸素を体内に運ぶ赤血球が激減する、という図式ですね。
柿を食べ過ぎると?
貧血になると全身が酸素不足になり、頭痛・めまい・疲労・肩こり・消化不良が起きたり、顔色が悪く、イライラしたり、といった症状が出てきます。
貧血は色々な原因で起こりますが、最も多く見られるのが、ヘモグロビンの重要な構成成分である鉄が欠乏するという貧血(鉄欠乏性貧血)です。
鉄分はこういう意味で人体に必要なんですね。鉄分を多く含んでいるレバーやコンビーフを織り交ぜる食に見直してもいいですね。
柿を食べ過ぎると?
おや?今までの流れから少しはずれてるような。柿を食べるのは下痢止め、柿を食べ過ぎると便秘、なのに、今度はモロに出る症状ですか。
こう言われる根拠は、食物繊維や糖分のとり過ぎか、お腹を冷やしたことでしょう。
柿を食べ過ぎると?
食物繊維は野菜や果物由来の難容性食物繊維であると、何かの食べ過ぎで消化しきれずに腹痛に繋がるのですね。お腹を冷やした結果は言うまでもありません。
柿を食べ過ぎると?
柿が好きな人はたくさんいらっしゃると思います。好きでも嫌いでもなく、たまに食べる人から見れば考えられないくらい食べ過ぎる人は世の中ほんとにいらっしゃいます。1日に4個も5個も平気でお召しになるそうです。
柿も食べ過ぎないように。
タンニンも食物繊維も人体に必要ですが、体を冷やしすぎるのにも気をつけて、心当たりのある人は食べ過ぎないように注意しましょう。