2016/05/22
齋藤まき子
一息つきたい時のおともには何といってもお茶。味や香りを楽しむのは勿論、せっかくなら美容と健康にいいお茶をいただきたいですね。でも、種類が多すぎて選ぶのが大変!そこで。知っておきたいお茶の基礎知識!美容と健康をお茶でいただきましょう♪
お茶の種類
お茶は栽培方法、摘採時期、製造工程などの違いにより、さまざまな種類がありますが、発酵度による分け方もあります。馴染のあるお茶を発酵度で分けてみましょう。
緑茶
緑茶は、不発酵茶で中国と日本を中心に、ベトナムでも生産されています。日本茶がここに分類されますが玉露、煎茶、番茶などの蒸製と釜炒製があります。
白茶
弱発酵茶で、中国福建省などで作られていて、白牡丹(パイムータン)などがあります。
青茶
半発酵茶で、元々中国で生産していましたが、台湾でも生産されています。健康茶としてポピュラーな烏龍茶、鉄観音茶、また台湾烏龍茶などがあります。
紅茶
茶葉を完全な状態で発酵させた発酵茶で、インド・スリランカ・ケニアを中心に生産しています。種類が多く、アッサム種で作った紅茶と温帯の中国種で作った紅茶があります。
黄茶・黒茶
黄茶は弱後発酵茶で君山銀針(クンサンギンシン)などがあります。黒茶は後発酵茶で微生物を発酵させる製法です。プアール茶は黒茶になります。
その他のお茶
南米、南アフリカで生産されているマテ茶、ルイボスティーなど健康効果で人気のお茶や、中国発祥で台湾でも作られている緑茶をベースとした花茶や工芸茶などがあります。
お茶に共通する代表的な健康成分の、発酵による違いを見ておきましょう。
カテキン
カテキンはタンニンと呼ばれてきたお茶の渋みの主成分で、ポリフェノールの一種です。発酵しない日本茶の方に多く含まれます。コレステロール・体脂肪の低下作用や抗菌作用など、健康成分としての効能が注目されていますね。
ポリフェノール
発酵させる中国茶や紅茶はカテキン類は減少しますが、カテキン類の重合により重合ポリフェノールの一種などに変化します。重合ポリフェノールは、分子構造が複雑なためまだ解明されていませんが、抗酸化作用などが確認され、まだまだ新たな健康作用が期待されています。
本来のお茶は、お茶の木から作られる緑茶や紅茶、中国茶などを指すのですが、最近ではハーブ茶やギムネマ茶、杜仲茶などのごとく、お茶の木以外の草や植物などを煎じて飲むものもお茶と呼ばれています。
発酵度による分類に加え、穀物系、豆系、野菜系、樹木・果樹系、低木系、草花系、ハーブ系、海藻系と主原料による分類があります。
平均は36.5℃
お茶を選ぶとき、自分の健康状態を把握することから始めませんか?自分の健康状態を数値で分かりやすく把握するには、基礎体温をお勧めします。
体重やお肌のコンディションが、体温と関係している場合もあります。女性より、男性の方が自分の健康状態と体温の関係に気付きにくいかもしれませんね。起き抜けの5分でOK!
「不発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」の順に体を冷やす→体を温める作用があり、淹れたお茶の色が黒いほど温める作用があるようです。健康のために、飲む時間や状況で飲み分けましょう。
緑茶に含まれるカテキンは、殺菌力もあり血管収縮や体液分泌を抑制する効果もありますが、一晩置くと抑制する力が強くなりすぎるため、胃液分泌を抑え消化を阻害してしまいます。胃の健康のために宵越しの緑茶は避けましょう。
お茶の健康効果に即効性はないかもしれません。たくさん飲めばよいとも言えません。自分のコンディションを観察することも大切です。はじめてのお茶は、一度にたくさん求めずにひと箱ごとに自分の体にききましょう。どう?私に合ってる?
いかがでしたか?お茶選びのスタートは、自分の健康状態を把握すること。お茶に求める健康効果は何か、それだけで自分の健康状態を知る手掛かりになりそうです。自分の健康に、意外な発見があるかもしれないお茶選び。早速やってみませんか?
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