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美容や健康に!最近注目の完全栄養食「玄米」のカロリーと食べ方

最近、マクロビオティック食など美容や健康に関心の高い人たちの間で注目されているのが玄米。でも実際のところ玄米のカロリーって白米と比べてどうなの?と思っている方も多いはず。そんな玄米のカロリーと栄養価の比較とおいしい食べ方等をご紹介します。

最近よく耳にする玄米ってそもそも何なの?

玄米とは・・・

玄米 (Brown rice) とは、精米(精白)されていない状態のお米の事で、稲の果実である籾(もみ)から籾殻(もみがら)を除去した状態のお米のことをいいます。
玄米から表面の薄皮である糠(ぬか)を取り除くことを精白といい、一般的には精米といわれています。私たちが普段スーパーマーケット等で購入して食べる白いお米は精米済のお米です。

稲から白米までの過程はこんな感じです

上記画像を見ていただければ、実際に稲から籾、玄米、白米となる過程が何となくイメージできたでしょうか?
では、玄米と白米の見た目の違いがわかったところで、次は実際その健康食といわれる玄米のカロリーと白米のカロリー、そしてカロリーだけじゃなくそれぞれの栄養価の内容についてみていきましょう。

実際のことろ、玄米のカロリーと栄養価って白米と比べてどうなの?

玄米って美容やダイエット、健康にいいと聞くけれども、実際のカロリーは白米と比べてどうなってるの?と素朴な疑問をみなさんお持ちのはず。玄米と白米のカロリー(エネルギー)と栄養価の成分比較したものがこちらです。

実は玄米と白米のカロリー差はほとんどなかった・・・!!

カロリー差がほとんどないのに何故ダイエットや美容・健康によいといわれているのか?!

カロリーは白米と大差ない玄米ですが、この成分比較表の一番右列の玄米の栄養比較の欄にご注目!白米に対して玄米の栄養価かが何パーセントなのかを示しているのですが、驚くべき数値が出ていますね。(100%で白米と同じ栄養分。それ以上で白米より多い/以下で少ない、という意)

玄米はナトリウムとカリウムの割合が1:5と人間の細胞に近く、人間の身体にとって自然で負担が少ない食べ物といわれています。
カロリーだけが比較対象ではなく、この抜群に優れた栄養価こそが玄米の魅力なんですね!
ダイエット中の場合はカロリーばかりが気になって、身体に必要な栄養分まで足りなくなってしみがちですが、肝心なのはその栄養価の中身だということのようです。

<<満腹感を維持できる玄米>>
カロリー自体は白米と大差ない玄米ですが、食物繊維を豊富に含んでいるため、白米と比べ消化が遅く、長く胃にとどまっているため満腹感を維持することができます。また、玄米食の効果を効率良く引き出すための一番重要な点はよく噛むこと!よく噛み、そしてゆっくりと食べると、血糖値が上がり、いつもより早めに満腹感を得やすくなります。その結果、食べすぎを防ぎ肥満を予防することにもつながります。

<<デトックス(解毒)作用に優れている玄米>>
玄米が自然食やアレルギーの人に好まれる理由は、玄米のデトックス(解毒)作用の高さにあるようです。体内にある毒素の約75%は便として排出されますが、玄米には白米の約8倍も含まれた食物繊維が便秘を解消し、毒素の排出をスムーズにしてくれるのです。また玄米には、化学物質や重金属を体外に排出するフィチン酸が豊富に含まれており、デトックス(解毒)作用を促すといわれています。

<<体調を整える玄米の成分>>
玄米には、白米に比べてビタミンB群が豊富に含まれており、体調を整えるさまざまな効果があります。ビタミンB群の主な働きは、糖質や脂質をエネルギーに変えることです。ビタミンB群が不足すると、便秘や消化不良、神経過敏や肌荒れなどの症状が出やすい体質になってしまいます。
鉄分を始めとするミネラルが多いのも、玄米の特徴です。ミネラルには、丈夫な歯や骨を作り、血液をきれいにする働きがあります。ミネラルを適切に摂取しないと、骨粗鬆症や貧血、神経過敏や食欲不振などの症状を招いてしまいます。玄米はそういった栄養分が実に豊富に含まれているので完全栄養食と呼ばれているのですね。

カロリーは白米と大差なくても、その他の含まれている栄養価が素晴らしい玄米。単にカロリー数を減らすよりも健康なカラダ作りに必要な栄養分はしっかり補いながらデトックス作用もある玄米を食べてカラダの中からキレイになりたいですね。
普段、高カロリーな揚げ物やファーストフードが好きな方も多いと思いますが、一度玄米食にチャレンジしてみる価値はありそうです。

★★  玄米食がダイエットに向いているポイントまとめ  ★★
①ビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいる
②インシュリンの分泌を抑えるので、白米に比べ太りにくい
③便秘を解消したり、老廃物排出(デトックス作用)の効果向上につながる
④食物繊維を豊富に含んでいるため、消化が遅く満腹感を維持

カロリーの数字だけでなく、栄養分の中身を知るのも大切ですね。

玄米ってどうやって食べるの?

白米とカロリーが大差ないけど、栄養価は豊富な玄米。是非毎日の食事に摂りいれてみたい
!と思ったら早速炊いてみましょう。

玄米の豊富な栄養素を残しながら食べやすい「ぶづき米」

「ぶづき精米」ってあまり聞きなじみのない言葉ですが、最近健康によい事で注目されている精米方法の1つです。普通の精米では胚芽やヌカはほとんど残っていませんが、つき加減(精米加減)を調節して、胚芽やヌカに含まれる栄養素を残すようにする精米を「ぶつき精米」と言います。

玄米の栄養素を残しつつ、ぬか層と胚芽を少しずつ取除いて精米したのが「ぶつき米」です。「ぶつき米」は玄米に比べて吸水性がよく、炊飯器で炊け、玄米よりも食べやすくなります。(ぶつき米を炊飯する時は、長めに浸水が必要)
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■ 8ぶつき:白米(標準)のように食べやすく栄養たっぷり
■ 5ぶつき:玄米に近い栄養素があり、食物繊維も豊富
■ 1ぶつき:ぬか層と胚芽をほんの少しだけ取除き、玄米の豊富な栄養素を残したお米
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   いずれも、コイン精米機でも設定が可能なので是非試してみて下さいね。

炊飯器で玄米をおいしく炊くコツ

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白米のように研ぐ必要はなく、ボウルにお米を入れて、良い水を流し込み、くるくる回すとチリやホコリが上がってくるので、それらを取り除きます。この作業を2~3回繰り返します。

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両手でお米をすくい上げて、手のひらですり合わせるようにもみ洗い(おがみ洗い)をして水を流します。お米の表面に傷をつけると、水をよく吸い、柔らかく炊き上がります。

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洗ったお米を炊飯器の内釜に移します。
【炊飯器の「玄米モード」で炊く場合】
玄米2合に対して、水は約600mlが目安です。
炊飯器のメーカーや機種によって若干クセがあるので、何度か試してみてお好みの水加減を見つけて下さいね!※塩を加える場合は、ここで!
塩(米1合に対して0.3g)を入れることで、玄米の生命力もアップし、水の吸収率もよくなります。釜の中に塩を入れると海水に近くなり、海の水と陸の米が釜の中で出会い、自然界の流れと同じ循環を作るのです。その中で炊き上がった玄米を食べると自然治癒力が高まると言われているようです。

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玄米は、白米よりも水を吸収しにくいので、しっかりと浸漬させてください!
6時間以上が目安です(冬場は特に時間をかけましょう)。


※圧力鍋で炊くと、もちもちとしたおいしい食感に炊けます!

玄米にしっかり吸水させて発芽玄米の状態を作ります。発芽玄米の状態になったらすぐに炊き始めるとよいといわれています。

目から鱗!!玄米をすぐ炊いて食べたい時にはコレ!!炊飯器で玄米のびっくり炊き

上記では一般的な玄米の炊き方をご紹介しましたが、うっかり下準備を忘れていた時に目から鱗な炊き方があるんです!秋田の“玄米のびっくり炊き”を炊飯器で!!なんと、炊飯器の急速コース2回で終わり!吸水時間0でモチモチ食感の玄米が炊きあがるんです♪

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玄米をさっと水洗いしざるなどで、浮いたきチリやホコリを取り除き、水を切ってからジャーに入れる。水(1回目:米の1.1倍くらいの量)を加えて、炊飯器の急速炊飯コースで炊きます。

※上記のように塩を入れる場合はここで入れます。(米1合に対して0.3g)

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一回目の炊き上がりはこんな感じです。

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水(2回目:米の0.8~1.0倍くらいの量)を加えて、しゃもじでさっくりと均一に混ぜ合わせる。
★これがびっくり炊きでいうびっくり水です!!
もう一度炊飯器の急速炊飯コースで炊きます。
※炊飯器が熱くなっていてエラーが出るときは少し時間をおいてからでOK!
炊き上がったら少し蒸らして完成!もっちもちの玄米に炊き上がっています♪

カロリーを気にしながらも必要な栄養分は補ってキレイになりたい人におすすめ!
玄米はおいしくなさそう・・・と何となく思っている方も、このように家庭でも玄米をおいしく炊く方法がありますよ。
次はダイエット中の方にもおすすめの、玄米でできる低カロリーなアレンジレシピをみていきましょう。

ダイエット中の方にもピッタリ!玄米アレンジ低カロリーメニュー

玄米そのものだと少し食べにくい・・・という方は、少し食べやすくアレンジしてみても!
混ぜご飯や、カレーライス、ピラフや炒飯等にすると玄米独特のパサパサ感もあまり感じずおいしく食べられますよ♪
ダイエット中の方も食べやすい低カロリーなアレンジメニューです。

白米と玄米を混ぜて食べやすく!味わいおにぎり

★昆布×玄米×ごまで高タンパク質おにぎり

昆布ご飯におかかを混ぜるだけで簡単!昆布やのりはミネラルや水溶性食物繊維だけでなく、タンパク質も豊富!!

【材料 (2つ分)】
昆布ご飯お茶碗に軽く2杯分
◎かつお節手のひらくらい
◎ごま大さじ1
◎醤油一回し
のり2枚
■ 簡単昆布ご飯(割合はお好みで)
白米:玄米2:1
だし昆布(だしを取った後の)好きなだけ

★生姜と昆布の玄米炊き込みご飯

塩昆布と生姜で美味しい玄米炊き込みご飯。体が温まりますよ♪

【材料 (2合分)】
玄米2合、生姜 1片、塩昆布2つまみ、酒 大さじ1、醤油 大さじ1、白だし 大さじ2

1.玄米を水に浸しておく
2.材料を全て入れ2合の目盛まで水を入れ炊くだけで出来上がり!

バターも白い砂糖も使わない低カロリーおやつ

★低カロリー!カリッとさくさく玄米バー

玄米の薫りが香ばしくサクサクの玄米100%玄米バーです。フライパンひとつで簡単に作れちゃいます♪
【材料】
玄米1合、マシュマロ10個、蜂蜜 大さじ2、オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.玄米を洗米して一晩水に浸す。
2.フライパンで玄米を乾煎りしてバッドなどに移す。(焼き色がついてかりかりになるくらい)
3.フライパンにマシュマロ、蜂蜜、オリーブオイルを入れ、全ての材料が馴染むまで混ぜながら火にかける。
4.3に2を入れてよく混ぜ合わせる。
5.4をクッキングシートを敷いたバッドに入れ、平らにして形を整え冷蔵庫で冷やす。
6.冷え固まった玄米バーをお好みの大きさに切る。
 ☆お好みで、ナッツやドライフルーツを入れてもOK!!

いかがでしたか?玄米食を取り入れて体の中からキレイになりたいですね。
最近では、よく雑誌の特集でも見かけるのがマクロビオティックのパンやおやつ。
玄米を使ったパンやクッキー、ケーキ等今まで高カロリーなイメージが強かったスイーツも玄米や玄米を加工してできた玄米粉等を使ったり、バターを米油や菜種油等の植物油に置き換えることで低カロリーな仕上がりにしたりと、多様な低カロリーレシピもあるようです。
おいしいのに低カロリーで、カラダにいいものを生活の中に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

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