ゼラチンと寒天の違いとその美容効果についてご説明します!
ゼラチンや寒天は主にスイーツなどで幅広く使われています。でも、ゼラチンと寒天の違いってなんだろうと疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。今回はその違いを解説するとともにその美容・ダイエット効果やゼラチンや寒天を使ったスイーツレシピもご紹介します!
ゼリーや羊羹など身近なスイーツに用いられているゼラチンや寒天。どちらも素材を固める材料であるということは皆さんご存知と思います。しかし、ゼラチンと寒天には明確な違いがあるのです。この項目ではその違いについて説明いたします。
ゼラチン(100gあたり)
カロリー 344kcal
糖分 0g
食物繊維 0g
脂肪 0g
タンパク質85.60g
ゼラチンは主に牛や豚の皮を煮詰めて抽出した動物性のものです。体温で溶ける性質を持っているので、口に入れるととろける触感が特徴ですね。ゼリーなどの食品の他にも医療や工業にも使われます。因みに日本画などに使われる膠(にかわ)という接着剤もゼラチンの一種です。
寒天(100gあたり)
カロリー 3kcal
糖分 2.97g
食物繊維 7.7g
脂肪 0.3g
タンパク質6.21g
寒天はテングサやオゴノリなどの海藻を使った植物性のものです。熱に強く、体温でも溶けないので口の中でほろっと崩れてなめらかな食感です。透明感はゼラチンと比べて低く、少々臭みがあります。また、ゼラチンとは異なりパイナップルなど消化酵素を含む食品も生の状態で固めて調理することができます。
このようにゼラチンと寒天には動物性由来と植物性由来という明確な違いが存在します。しかしどちらも美容やダイエットに効果的なのです。その効果について説明します。
ゼラチンは寒天に比べると100g当たりのカロリーが高く、その分タンパク質が高く含まれています。一見高カロリーでダイエットに向かないのでは?と思われますが実は糖質が含まれないのでそれほど肥満の原因にはなりません。また、ゼラチンには美肌効果があり、髪の毛の状態を良くする効果の他、免疫力の向上や疲労回復などの効果があります。
寒天はゼラチンに比べるとカロリーがかなり低く、食物繊維が豊富です。特に食物繊維は第6の栄養素として最近注目されています。便秘解消にもつながり、消化に時間がかかるためおなかに溜まるのでダイエットに効果的な食品とされています。また海藻由来の食品なのでミネラルが豊富に含まれていて、新陳代謝の活発や美肌効果が期待できる食品なのです。
このようにゼラチンと寒天にはそれぞれ美容効果があり、効果的に用いればダイエットにも最適であるということがわかりましたね。この項目では、そんなゼラチンや寒天を使った美味しいスイーツレシピを紹介いたします。美味しくゼラチンと寒天を摂取してキレイになりましょう!
ご紹介しますゼラチンを使ったスイーツは『ダイエットに効果抜群のグレープフルーツのチアシードジュレ』です。グレープフルーツの酸味が爽やかなスイーツです。砂糖を一切使用していないので、糖質が気になる方にも安心です。またチアシードも用いられているので、美容効果は抜群です。
材料(3人分)
グレープフルーツ 1個
チアシード 小さじ1
ゼラチン 1g
水 100cc
1
グレープフルーツは皮をむき、一口大に切っておきます。
小さじ1のチアシードを10倍の水につけて20分ほどおいてふやかします。
(水は後で水切りをすればよいので多めに入れて大丈夫です)
2
★を合わせて電子レンジ500wで50秒加熱し、ゼラチンを溶かしておきましょう。
(電子レンジはおうちのレンジによって違いますので調節してくださいね!
沸騰しないよう、60度くらいがちょうど良いです)
3
ボールにグレープフルーツ、ふやかしたチアシード80ccくらい、レンジで溶かした
ゼラチン液を入れ、冷蔵庫で1時間冷やしたら出来上がりです
次にご紹介しますゼラチンを使ったスーツレシピは、『バナナチョコムース』です。もうすぐバレンタイン。意中の方にちょっと変わった贈り物としてもピッタリです。ふんわりと口当たりのいいチョコムースとバナナの相性はとってもピッタリ。勿論お子様のおやつや食後のデザートにも最適です。
材料(4人分)
バナナ 2~3本(正味約250g)
ココアパウダー 大さじ2/3
牛乳 1/2カップ
砂糖 大さじ2
生クリーム 1カップ
粉ゼラチン 5g
好みでフィンガービスケット 適宜
※あらかじめ下準備として粉ゼラチンを耐熱容器に水大さじ4を入れたものにふり入れてふやかしておきましょう。
1
フードプロセッサーに、バナナ、ココア、牛乳、砂糖を入れて、なめらかになるまで撹拌し、ボールに移す。フードプロセッサーがない場合は、バナナを平たい器に入れてフォークでつぶしてピューレ状にし、その他の材料を加えて混ぜ合わせて。
2
ボールに生クリームを入れて、角が立たない程度にかるく泡立てる。【1】に少しずつ加えて混ぜ合わせ、ムース液を作る。ふやかしたゼラチンを、ラップをせずに電子レンジで10~20秒加熱して溶かす。ムース液を大さじ2ほどゼラチン液に加えて混ぜ合わせてから、ムース液に加える(こうすると、ゼラチンがだまにならない)。
3
器に注ぎ、冷蔵庫で2~3時間冷やし固める。好みでフィンガービスケットを添える。
ご紹介します寒天を使ったスイーツレシピは『寒天屋さん直伝!牛乳寒天』です。寒天メーカー『寒天本舗』さんによる牛乳寒天の基本的な作り方で、失敗せずに作れます。糖質が気になる場合は砂糖を使わずに作ってダイエットシュガーやはちみつなどをつけて食べるのがおすすめです。
材料(4人分)
粉寒天4g
牛乳(常温)300cc
水200cc
砂糖60g
1
鍋に水と粉寒天を入れてかき混ぜ、火にかけます。沸騰したら弱火にし、1~2分ほど、静かに混ぜながら煮ます。
2
砂糖を加えて溶かし、火を止めます。(砂糖は寒天が溶けてから入れましょう。)
3
常温にもどした牛乳をゆっくり加え、よく混ぜます。
4
水をぬらした容器に(3)を流し込んで、冷やし固めて出来上がり。
次にご紹介します寒天を使ったスイーツのレシピは『琥珀糖』です。琥珀糖とは琥珀羹とも呼ばれ、純度の高いお砂糖と寒天を使ったスイーツで、光を透かしてキラキラ光る様子はまるで宝石のようでとても綺麗です。作り方もとっても簡単なので、ちょっとした贈り物にもいいかもしれませんね。
材料
糸寒天5g
水200cc
グラニュー糖 350g
■ 【色つけ】
お好みのシロップ大さじ1くらい
1
糸寒天を水(分量外)に浸す。7時間〜1日ほど。
2
糸寒天を水から引き上げ、水200ccと一緒に鍋に移し、糸寒天が溶けきるまで加熱する。
3
溶けきったら一度濾す。
4
濾したら、砂糖を加え糸を引くようになるまで煮詰める。
5
流し固める容器にあらかじめシロップを入れておく。
6
そこにゆっくり琥珀糖の元を注いで、好みの色合いにらるまでかき混ぜる。
*色ムラなく混ぜましょう。
7
シロップを後から注いで混ぜると、マーブル模様にもできます。
マーブルは固まりにくくなります。余計に一週間くらいかかります
8
冷蔵庫に入れて、十分に固まってから、切り分けて、クッキングペーパーに広げ、一週間ほど放置する。
9
表面がパリパリと乾燥したら完成。常温保存で2週間くらいは大丈夫。