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夏の風物詩、スイカで起こる食物アレルギーの原因と対策を知る!

スイカを食べた時に、かゆみを感じたことはありませんか?もしかしたら、それはスイカアレルギーかもしれません。スイカのみずみずしい果肉にも、食物アレルギーの原因となる成分が含まれているんです!今回は、そんなスイカアレルギーに注目し、原因と対策についてご紹介します!

スイカで起こるアレルギー?

今回ご紹介するのは、夏の定番、スイカが原因で発症するスイカアレルギーについてです!
どの食物にも、アレルギー発症に関連する成分が含まれています。もちろんスイカも例外ではなく、アレルギーで悩む方も少なくありません。
スイカを食べていて、口の中がかゆいかも?と感じたことのある方は、特に必見です!

そもそも、食物アレルギーって?

スイカアレルギーについてご紹介する前に、まずは食物アレルギーとは、どのようなものなのかを理解しましょう!

食物アレルギーとは、数あるアレルギーの一種ですが、そもそもアレルギーとはどのようなものなのでしょうか?
人間の体には、細菌やウイルスなど病原体が入ってきたときに、それらを除いて体を守る「免疫」という働きがあります。ところが、この免疫が食べ物や花粉などに過剰に反応してしまうことがあります。これを「アレルギー反応」と呼んでいます 。

食物アレルギーの特徴として、6歳以下の乳幼児が患者数の80%近くを占めています。
1歳に満たないお子さんでは10~20人にひとりが発症していると言われているほどです。

子どもに食物アレルギーが多い理由としては、成長段階で消化機能が未熟で、アレルゲンであるタンパク質を小さく分解(消化)することができないことが原因のひとつと考えられています。
そのため、成長にともなって消化吸収機能が発達してくると、原因食物に対して耐性がつき、食べられるようになることもあります。

しかし、中には大人になっても症状が続くものもあり、幼児期後半以降(成人も含む)に発症した食物アレルギーは治りにくいと言われています。

スイカアレルギーの原因って?

さて、アレルギーのメカニズムについて知ったところで、今回の本題であるスイカアレルギーについて詳しく見ていきましょう!

口腔アレルギー症候群

スイカを食べていて、口の中がかゆくなった経験はありませんか?
スイカアレルギーは、別名『口腔アレルギー症候群』ともいわれています。
口腔アレルギー症候群とは、原因となる食べ物が口腔粘膜に直接接触することで生じるアレルギー反応のことです!

花粉症と関係あり!?

口腔アレルギー症候群の原因になる食物は、バラ科の果物(リンゴやモモ)、ウリ科(メロンやスイカ)の植物、ジャガイモなどさまざまです。
これらの原因食品は花粉症の原因花粉類とアレルギーの原因となる物質が共通して含まれていること知られていて、スイカもそのひとつです。
そのために、花粉症の患者さんで症状がみられることが多いと考えられています。
他にも、スイカアレルギーがある人の場合、ゴム(ラテックス)にもアレルギーを起こす場合があり、職業上ゴム手袋を用いる場合などでは注意が必要と考えられます。

スイカアレルギーと花粉症の意外な関係がみえてきました!
花粉症をお持ちの方は特に気をつけたいですね!

こんな症状に気を付けて!

さて、スイカアレルギーでは一体どのような症状がでるのでしょうか?

スイカを食べると、15分以内に唇や舌、のどの奥がイガイガと痒くなります。
子どもなら、「不味い」「苦い」「辛い」「口が痛い」などの症状があでます。
スイカアレルギーの原因となるタンパク質は消化液で分解されることが多いため、口腔内のアレルギー症状に留まり、全身症状は伴わないケースが少なくありません。

スイカアレルギーかも?と思ったときは・・・

ここでは、スイカアレルギーかも!と思った時の対応例をいくつかご紹介します!

原因は、本当にスイカ?まずは検査しよう!

スイカを食べていて症状が出たのだから、スイカアレルギーだ!と決めてしまうのはNGです。とくに食物アレルギーの場合、自分勝手にアレルギーであると決めてしまうことで、食生活のバランスが乱れてくることも考えられるため、自分が本当にスイカアレルギーなのかどうかを確かめることが大切です。

病院にいって検査を受けてみましょう。

スイカを避ける

暑い夏は、冷えたスイカが食べたくなるものですが、ここは我慢が大切です。
スイカアレルギーの場合はメロンに対してもアレルギー反応が出ることもありますので、併せて気を付けて、スイカやメロンなどはできるだけ食べないようにしましょう。

また、スイカの果汁などが入ったお菓子やの飲み物なども注意が必要です。

症状が重い時は、急いで病院へ!

症状が重い時は、急いで病院へ向かいましょう!
重篤な場合はアナフィラキシーショックで呼吸困難になり、命にかかわることもあります。
いつもに比べて症状が強いと感じたら、早急に病院へ搬送しましょう。
診察の際には、スイカアレルギーがあることをしっかりと医師に伝え、診察を受けてください。

表示をしっかり確認しよう!

もし、アレルギーかもしれないと思ったら、しっかりと食品表示を確認して、その食品にスイカが記載されているか確認しましょう!また、微量に含まれている可能性もありますので、メーカーさんに問い合わせるのも手段のひとつです。

スイカアレルギーについて、わかっていただけましたでしょうか?
まさか自分が!なんて思っている方も、いつだれがアレルギーが発症してもスムーズに対応できたら良いですね!

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