2015/12/11 更新
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死を招くこともある!?本当は恐ろしいナッツアレルギーの話
近年、アレルギーで悩まされる子供が増えてきています。アレルギーの対象食材はさまざまですが、なかでも重篤なアレルギーを引き起こす可能性が高いナッツ類のアレルギーには注意が必要です。今回は、ナッツアレルギーの種類や症状、治るものなのかどうかについてご紹介します。
そもそもナッツアレルギーって…
ナッツアレルギーとは、その名の通りナッツ類を食べることで様々な症状がでるアレルギーの1種です。
ナッツアレルギーにはたくさんの種類がありますが、代表的なものがピーナッツアレルギー。その他くるみやカシューナッツ、アーモンドによって引き起こされるアレルギーもあります。
ただし、ピーナッツアレルギーであっても、同じ品種に属しているくるみやカシューナッツ、アーモンドに対してもアレルギーがあるとは限りません。
ナッツアレルギーのなかでも特に有病率が高いのはピーナッツアレルギー。
このピーナッツアレルギーはアナフィラキシーショックといった危険な症状を引き起こす可能性があるので、ピーナッツを乳幼児に食べさせる際は注意が必要とされています。
ピーナッツは高熱処理をするとアレルゲンが強まるといわれています。
子どもが好きなチョコレートやカレーのルーなどにも使われていることがあるので、加工食品を食べるときは必ず原材料をチェックしてくださいね。
アレルギー表示では、「落花生」と書かれることもあるので、注意しましょう。
症状は様々!
以上が、ナッツアレルギーの症状として挙げられます。
この中でも特に怖い症状が、最後のアナフィラキシー反応です。
別名アナフィラキシーショックとも呼ばれており、ナッツを食べてから5~15分以内というとても短い時間で起きるとされています。
生死に関わる危険な症状ですので、この症状が起きてしまったらすぐに病院へ連れていくことが必須です。
ナッツアレルギーの原因は?
ナッツが原因となる場合のアレルギー症状は、なかなか治まりにくいという特徴があります。
アレルギーを引き起こすナッツ類の中には、ヒスタミン遊離物質などを含むものがあります。
そのため、食べることで痒みや偏頭痛などを引き起こしてしまう、仮性アレルゲンとも言われています。
ナッツ類はパンやお菓子などの材料として幅広く使用されているので注意が必要です。
ナッツが含まれていると気がつかずにうっかりパンやお菓子を食べて発症してしまうケースも多々ありますので、気をつけなくてはいけません。
誰にでもなる可能性がある
食物アレルギーは、食材によっては成長とともにアレルギーの症状が出なくなることもあります。
しかしナッツアレルギーに関しては、大人に成長してもなかなか耐性を獲得しづらいといわれています。
つまり誰でもナッツアレルギーになる可能性があり、また一度ナッツアレルギー症状が出てしまうと成長過程で良くなっていく可能性は低いということです。
ただ、「反応をださない」「反応を軽くする」といった予防をすることは可能です。
病院などに相談しながら、以下のような予防法を実践しましょう。
ナッツアレルギーの対処法①原因であるナッツの除去・摂取の抑制
前述の通り、ナッツアレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性もある、危険なアレルギーです。
まずは原因となるナッツ類を除去し、なるべく摂取しないようにすることが重要です。
ナッツアレルギーの対処法②抗ヒスタミン薬の服用
抗ヒスタミン薬は、ナッツアレルギーの症状である蕁麻疹や喉の腫れに効果があるとされています。
ナッツアレルギーはすぐに症状が悪化してしまうことが多々あるので、少しでも症状が出たらすぐに服用するように、と医師から処方されることが多い薬です。
ナッツアレルギーの対処法③体調を整える
万事の基本ではありますが、体調を整えることはとても大切なこと。
規則正しい生活を心がけることで、自律神経を整えることができます。
ストレスをため込まないようにすることで、免疫力を高めると同時に免疫の過剰反応を抑え、アレルギー症状を予防することにもつながるんですよ。
ナッツアレルギーが発症!どうする?
残念ながらナッツアレルギーを治す方法は今の所殆どないと言えます。
上記の3か条を守りながらうまく付き合っていくしかありません。
また、赤ちゃんや子供は自分で食物アレルギーを防ぐことができません。
もしも子どもがナッツアレルギーだと診断されたら、加工食品などの原材料の確認を怠らないようにするなど、大人がしっかり管理してあげることが大切です。
大人と違い、子どもは軽いアレルギー症状であっても命取りになりかねません。
少しでも症状がでたら、すぐに病院に行きましょう。
いかがだったでしょうか?
ナッツアレルギーのことをご理解頂けたかと思います。
アレルギーは好き嫌いとは全く違い、きちんとした理解がないと最悪の場合死を招くことになりかねません。
ナッツはいろいろな食品に幅広く使われており、うっかり口にしてしまう機会も多いアレルゲンです。
身近にナッツアレルギーの人がいる場合は、みんなで気をつけ合って楽しく食事をしましょう!