2015/12/12 更新
- 食材(794)
意外と多いかも!?豆乳アレルギーの症状と気を付けるべきこと
牛乳や卵のアレルギーはよく聞きますが、実は豆乳アレルギーで苦しむ人も意外と多いといいます。今回は、そんな豆乳アレルギーの原因やその症状、また豆乳アレルギーの人が周りにいる場合に気を付けるべきことなどをご紹介していきます!
豆乳は、大豆を水に浸して、それをミキサーで攪拌し、濾した汁のことを言います。牛乳の代わりに飲む方も割と多いですよね^^
人気のコーヒー店でも牛乳の代わりに豆乳を選ぶことができるくらい、豆乳はメジャーな飲み物となっています。豆腐の原料にもなっていますよね。
豆乳だけじゃない…大豆を使った食材はたくさん!!
見た目だけでは牛乳に見えてしまう豆乳…。豆乳アレルギーの人が誤って飲んでしまったら大変ですよね。しかし、豆乳からできる食品は、豆腐だけではなく、湯葉や豆乳を使ったラテやプリン、パスタ、アイスなど数多くあるのです。
外食をする際にも注意が必要
外食の際や、既製品の食べ物を買うときは、豆乳が使用されていないか気を付けなければなりません。また、豆乳の原料である大豆は、豆腐はもちろん、みそやしょうゆ、納豆など、様々な日本食で登場します。
豆乳アレルギーになるとどんな症状が出るの??
豆乳アレルギーを発症すると、口やのどが腫れたり、体に湿疹ができたりかゆみを感じたりします。また、腹痛や吐き気を感じたり、ひどい時には呼吸困難を伴うこともあるようで、豆乳アレルギーの可能性がある人は特に注意が必要です。
何が原因で豆乳アレルギーは起こるの??
豆乳アレルギーの人は、もちろん豆乳をはじめ、豆乳を使用した製品を口にするとアレルギー症状を発症することがわかっています。
しかし、実は人によっては、豆乳に対して反応は出ても、加工品である豆腐や、豆乳のもとである大豆の加工品である味噌や醤油を食べてもアレルギー反応が出ない、という人も多いのだそうです。
一体なぜなのでしょう??
大豆アレルギーとは違うの??
実は、大豆アレルギーと豆乳アレルギーはアレルギーを発症するメカニズムが全く違います。
まず、大豆アレルギーは、大豆そのもののタンパク質に体が反応し、アレルギー反応が出てしまいます。
そのため、大豆はもちろん、きなこや枝豆、おからといったタンパク質を多く含む食べ物だとアレルギー反応が顕著に出てしまうのです。豆乳も大豆タンパク質が残っているので、アレルギー反応が出てしまいます。
しかし、醤油やみそといった加工食品の場合、製造の過程でタンパク質が分解されるため、ほとんどの人はアレルギー反応が出ないそうです。
豆乳アレルギーは花粉症が関係していた!!
実は豆乳アレルギーと大きく関係しているのが、花粉症です。日本人に多いのはスギ花粉での花粉症ですが、ヒノキやシラカバといったカバノキ科の植物の花粉症が、豆乳アレルギーと深くかかわっています。
カバノキ科の花粉に含まれているアレルギーの原因になるタンパク質と、豆乳に含まれているタンパク質が似ていることで、カバノキ科の人が豆乳を摂取した際に、体が体内にカバノキ科の花粉が入ってきたと勘違いし、アレルギー反応が出てしまうのだと言います。そのため、花粉症の度合いがひどい人ほど、豆乳を使った製品を口にしたときにアレルギーが顕著に表れるのです。
口腔アレルギーに注意!!
実はカバノキ科の花粉症を持っていて、豆乳アレルギーが疑われる人の場合、リンゴやモモ、サクランボなどのバラ科の果物を口にしたときにも同様のアレルギー反応が出る可能性が高いと言います。
これらの食べ物を口にした際に、痛みやかゆみを感じた場合、口腔アレルギーが疑われます。
これも、バラ科の植物に、カバノキ科の植物の花粉に似たタンパク質が含まれており、体内に摂取した時に体が勘違いしてしまうのが原因です。
これらの果物を食べる際にも、アレルギー反応が出ないか注意しなければなりません。
豆乳を飲んだことがあって、その時には何も起こらなかった人でも、花粉症を発症してしまったことで豆乳アレルギーが出てしまうこともあります。豆乳を飲んだときや、果物を食べた時に、口に痛みやかゆみがあらわれた時は、放っておかずにすぐ医師の診察を受けましょう。
また、豆乳が入っている食べ物は避け、牛乳やライスミルク、アーモンドミルクなどで代用するのもいいでしょう。
いかがでしたか??
花粉症だけでもきついのに、食べ物にまで制限がかかってしまうのはとてもつらいですよね。
周りに豆乳アレルギーの方がいた場合、口にするものなどに気を使ってあげるようにするといいですね。