ししゃもって、本当に栄養あるの？素朴な疑問をスッキリ解決！

健康増進に有効な栄養素が多いと言われているししゃも。
ししゃもって、いったいどんなお魚なんでしょう？
まずは、ししゃもの生態について詳しく見ていきましょう！

ししゃもは、日本固有のキュウリウオ科シシャモ属の硬骨魚で、生息域は北海道の太平洋岸に限定されます。ししゃもの語源はアイヌ語の「スス・ハム（柳の葉）」に由来していて、柳の葉が水に落ちて朽ちるのを哀れんだアイヌの神様が魚に変えたという説や、飢えに苦しむ人々を救うためアイヌの神様が柳の葉を魚に変えたという説がいわれていて、アイヌの伝説などでも良く登場する魚です。
国産のししゃもは激減しており、現在出回っているししゃもは、海外から輸入したカラフトシシャモが、ししゃもとして市場に出回っています。

体長は15ｃｍほどで、アミノ酸を理想的なバランスで含んでおり、ビタミン、ミネラルなどの栄養に富んでいます。

スーパーや居酒屋さんには、メスの子持ししゃもが並ぶので、オスのししゃもはあまり見かけません。ですが、生き物ですので、もちろんオスも存在します。

オスとメスの違いは、尾ビレを見るとわかると言われます。オスししゃもは尾びれが大きく、メスはオスに比べ小さいのが特徴です。
最もわかりやすいのは、やはり卵があるかないかだそうです。
栄養面では、メスの場合は卵に脂分が移行するため、オスの方が脂がのっているため、ＤＨＡ・ＥＰＡの含有量も、オスの方が若干多くなります。

ししゃもの生態について知ったところで、ししゃもには一体どんな栄養素がどのくらい含まれているのか、詳しい栄養価をみていきましょう！

ししゃも　1尾あたり（約30ｇ）の栄養価

エネルギー：50kcal
たんぱく質：6.3ｇ
脂質：2.4ｇ
炭水化物：0.06ｇ
ビタミンB12：2.25μｇ
セレン：1.5μｇ
カルシウム：99ｍｇ
カリウム：114ｍｇ

1尾あたりには、こんなに栄養がつまっていたんですね！
ししゃもは頭や骨まで食べられるので、カルシウムも摂取できるほかDHA・ＥＰＡも豊富で栄養の摂取源としておススメです！
また、強い抗酸化作用をもつセレンという栄養素も含んでいるので、カラダのサビを防いでくれます！

健康増進効果があると言われるししゃもに含まれている栄養素は、いったいどのような効果をもたらしてくれるのか。各栄養素の働きについてみていきましょう！

骨ごと食べられる「ししゃも」は、とにかくカルシウムが豊富！さらにカルシウムの吸収を促進してくれる栄養素、ビタミンＤも含まれていて、骨を丈夫にしてくれるので、骨粗しょう症の予防に効果的！
カルシウムは健康維持に欠かせない栄養素です！

カリウムは、血液中のナトリウム濃度を一定に保つ働きをします。
余分なナトリウムを排泄し、過剰摂取による高血圧や食欲不振などを防ぎます。

不足すると･･･
疲れやすくなったり、めまいがしたりなどさまざまな症状を引き起こします。
特に、高血圧予防におススメで、塩分の過剰摂取が懸念されている現代において、欠かせない栄養素です！

ししゃもなど魚に多いと言われるＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）・ＥＰＡ（エイコサぺンタエン酸）を含んでいて、これらの栄養素が健康維持に働きます。

ＤＨＡ・ＥＰＡは、脂肪酸の一種で、悪玉コレステロールの減少に働いたり、中性脂肪を減らして血液をサラサラにしてくれたり、さまざまな効果を発揮します。他にも、動脈硬化の予防や、脳の活性化による老化の防止など、多くの効果が挙げられている栄養素です！

ししゃもにどんな栄養が含まれているのか分かったところで、ししゃもを使ったレシピをいくつかご紹介します！

ししゃもの魅力、わかっていただけましたでしょうか？
ししゃもには健康増進に有効な栄養がこんなにたくさんつまっていたんですね！

そんな栄養たっぷりなししゃもを、いろいろなアレンジで、栄養丸ごと、おいしくいただきましょう♪♪♪