本当は怖かった!危険な鯖のアレルギーの症状とその原因とは?
お刺身や味噌煮など、美味しい鯖料理がたくさんありますよね!ですが、鯖を食べるとアレルギー反応を起こしてしまう人も多いんだとか…。今回はそんな鯖アレルギーの症状や原因、正しい知識をご紹介します。鯖アレルギーについて詳しく知れるチャンスです!
日本人にとってとてもなじみのある食材の1つ、鯖。
しかし残念なことに、私たちの中には鯖を食べることで危険にさらされてしまう人もいるんです。
鯖を食べたら体にぶつぶつが!
鯖を食べて体に湿疹ができたり、おう吐した経験がある方もいるでしょう。あの症状も鯖アレルギーの1つなのでしょうか?
アレルギー症状の原因はヒスタミン
鯖の中に含まれているヒスチジンという成分が、ヒスタミンという物質に体内に合成されます。
その結果、鯖を摂取する事により、アレルギーを発症する・・・といったケースが多いのが一般的のように見受けられます。
ヒスチジンという物質がヒスタミンという仮性アレルゲンに変化してしまうことで身体に異常が出るのだそうです。これはアレルギー様食中毒と呼ばれ、健康体の人でもなる可能性があるそうです。
鮮度が落ちるほどアレルギー反応が出る可能性が増える!
ヒスタミン中毒で厄介なのは、加熱しても減少しないんです!!
時間がたっていても加熱すれば大丈夫…ではないのでとにかく鯖を買ったら急いで家に帰って、冷蔵庫にしまいましょう!
厄介なことに加熱処理をしても一度増えたヒスタミンは減らないそうです。
そのためアレルギーが出やすい人、普通の人関係なく、購入した鯖はすぐに冷蔵・冷凍保存しないとアレルギー反応や食あたりになる可能性が高まります。
鯖に触れただけでアレルギー反応が起こることも
ヒスタミンは、体内に取り込まれることでそのアレルギー症状を発症させますが、鮮度が落ちた鯖に触れることでもアレルギー反応が出ることがあるようですので、常温で置いてある鯖などはあまり触らない方が良いでしょう。
鯖を食べると出る中毒症状とは
全身、または身体の一部に赤み、痒み、かぶれ、蕁麻疹、発疹、湿疹などの皮膚的症状が一般的のようです。その他、胸焼け、吐き気、嘔吐、下痢などといった消化器系症状も引き起こす事もあります。
最悪の場合アナフィラキシー症状によって死に至ることもあるという鯖アレルギー様食中毒。
一度食あたりを経験したり、アレルギーを持っている可能性がある場合は、食べることを控えたほうがいいかもしれません。
誰にでも起こる可能性があるから怖い鯖アレルギー様食中毒
ヒスタミンが多量に蓄積されたサバなどの青魚を食べると、食後 30分から数時間後に顔面紅潮、発疹、吐き気などの症状を呈することがあります。これは免疫反応とは関係なく、誰にでも起こりうる反応です
一般的なアレルギーは鯖のタンパク質に体の免疫機関が反応して発症するらしいですが、鯖においてこのアレルギーの人はまれだそうです。
ヒスタミンによるアレルギー様食中毒は誰にでも起こりうる可能性があるところが恐ろしいですね。
なってしまってからでは遅い!鯖アレルギーと食中毒の見分け方
鯖アレルギーと鯖アレルギー様食中毒は症状が似ていますが、後者の場合、半日ほどで症状が治まることが多いようです。しかし本当のアレルギーの場合、アナフィラキシーショックにより死に至る場合がありますので、鯖を食べて様子がおかしいと思ったらすぐに病院へ行きましょう。
予防にはなるべく鮮度のいい鯖を食べよう
ヒスタミン産生細菌には2つのタイプがあって、1つは25℃~40℃くらいでよく繁殖するタイプです。一方、0℃~10℃くらいの低温でも繁殖するタイプのものも存在します。
鯖アレルギーの人はもちろん鯖を食べることは控えなければいけませんが、誰にでもなる可能性がある鯖アレルギー様食中毒は、ヒスタミンが増加してしまうのを防げば予防できます。料理する際は、新鮮な鯖を使用するようにしましょう。
誰でも起こる可能性がある鯖のアレルギー様食中毒。本当のアレルギーもそうですが、感染する人が多い分、誰かに鯖料理を作るときには注意が必要です。今回の知識を参考に、毎日の料理に活かしてみてくださいね☆