カニアレルギーって?食べる前に知っておきたいカニアレルギーの話
カニが美味しい季節になりました。カニやカニ料理はとても美味しいですが、実はカニってアレルギーを起こしやすい食材でもあったのです!ある日突然アレルギーを発症してしまったら?今回はカニアレルギーの症状や、気をつけなければならないことを紹介します!
カニ、美味しいですよね!日本人の贅沢品とも言えるカニですが、カニアレルギーって聞いたことがありますか?
実は成人の食物アレルギーで一番多いのがカニ、エビ、シャコなど甲殻類に対するものです。
カニを含む甲殻類に対するアレルギー、大人になってからアレルギーを持つ人の割合が増えて、子供時代に多かった卵を抜き、成人のアレルギーのトップになっているのです!
口や手がかゆくなる
唇のしびれ
身体に蕁麻疹(じんましん)が出る
喘息や気管支喘息などの症状で呼吸困難になる
胃痛、頭痛
腹痛、下痢
嘔吐
カニアレルギーの症状は、人や体調によって出方に差があります。
食物アレルギーは、食材を食べた後すぐに出る場合が最も多いのですが、何時間後や翌日に症状が出ることもあります。
ひどい場合はショックによる死亡例もあるのです!
基本は除去
カニアレルギーは成長期を過ぎてからの発症が多く、そのためにアレルギーが完治するという可能性は低いと考えられます。
したがって、カニを食べない、つまりアレルゲンを排除するのが治療の基本です。
残念ながら、カニアレルギー、みるみる症状が改善するような根本治療は難しいようです。
基本は除去、症状や予防の必要性に応じて抗アレルギー薬の処方を受けるというのが、現在の治療法です。
カニアレルギーが発症した場合、アレルギー症状が出るまでの時間によって対処法は異なります。
食後すぐ、または2時間以内の場合:即時型
食べながら違和感をもつ人が多く、のどのイガイガ、痒み、口の周りの腫れ、吐き気などが主な症状です。
「違和感があったら、すぐに食べるのをやめる」というのが、何より大切な対処法です。
摂食量によってアレルギーの強弱が変わります。
アレルギー症状が出るまでの時間が短いほど、アレルギーが強い傾向にあるので、すぐにカニを食べるのをやめましょう!
痒みだけではなく、吐き気や息苦しさ、めまいなどを感じたら、アナフィラキシーショックの可能性もあるということです。
食後数時間から半日:遅発型
痒みやじんましんのほか、腹痛をともなう下痢も起こりやすいといわれます。
即時型ほど急激な反応ではないため、アレルギーとはすぐに気が付かない場合もあります。
遅発型でも、重篤な状態にいたる可能性もありますので、経過観察が大切です。
カニを食べたらお腹を壊した、なんて、ただの食あたりかな?と思ってしまいがちですがカニアレルギーの可能性を疑わなければならないのですね!
食後1日~数日:遅延型
背中や腹部の広範囲にかけてじんましんが出たり、何となくお腹の調子がすぐれない人もいます。
ただ、かにを食べてから時間がかなり経過しているので、アレルギーだとは気付きにくく、病院でも判明しない場合もあります。
カニを食べてからアレルギー症状が出るまで、数日後までかかる場合もあるということです。あまりに時間が経つと、カニアレルギーとは気がつかない方もいらっしゃるかもしれません。
カニを食べてから、症状が出るまでの時間に関わらず、症状が重い、症状の進行が早い場合は、迷わずすぐに病院へ行きましょう。
今まで何でもなかった食材が突然アレルギーを起こす食品になるということは意外と身近なことなのかもしれません。カニアレルギーもある日突然発症してしまうということが十分考えられます。カニだけに関わらず、アレルギーを引き起こす可能性のある食品を食べていつもと違う体の異変に気がついたら、すぐに病院に行き正しい対処を心がけておくと良いですね。