2015/11/15 更新
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エビ食べてアレルギー?いつ誰に起こるかわからないエビアレルギー!
今は、何も起きなくても、ある日突然牙をむく!エビアレルギー!エビを食べただけで、じんましん症状や口腔内や咽頭のかゆみ、呼吸困難、重篤で緊急的な症状のアナフィラキシーショックに陥る可能性も!命の危険もあるアレルギーの恐怖とは!
食物アレルギーはなぜ起こる?
私たちの体には、体内に侵入してきた異物に対して抗体“IgE”をつくり、これらを攻撃して体を守ろうとする働きがあります(免疫反応)。この働きが、ある特定の物質に対して過剰に反応してしまうのがアレルギー反応です。食物アレルギーの場合、食べ物に含まれる主にタンパク質が異物(アレルゲン)と認識されて症状が引き起こされます。
皮膚症状
即時型食物アレルギーの症状でもっとも多く、じんましんやかゆみ、赤みなど、患者さんの約9割にみられます。
エビアレルギー症状・呼吸器症状
皮膚症状の次に多いのが、くしゃみ、せき、呼吸困難、ゼーゼー、ヒューヒューなどの症状です。
エビアレルギー症状・粘膜症状
口の中がイガイガしたり、唇や口の中、まぶたが腫れるなどの症状が。外見的にはわかりませんが、のどの粘膜も腫れてくる可能性が。この場合、気道がせばまり、オットセイの鳴き声のようなせきや、声がれ、声が出なくなる。さらに進行すると窒息する可能性が!
エビアレルギー症状・消化器症状
腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が出ます。
エビアレルギー症状・アナフィラキシー
複数の臓器症状が全身に出るものがアナフィラキシーです。非常に多彩な症状が。特に、血圧低下、意識を失うなどの状態はショックと位置づけられ、命にかかわる危険な症状です。
治療の基本は、原因である食物を避ける。乳幼児の場合には、成長につれて消化管機能も成熟し、免疫系のバランスも良くなってくるので、自然にアレルギーが消失して食べられるようになることも。小児科のアレルギー専門医にご相談してください。
薬物療法としては、化学伝達物質の作用を抑える抗アレルギー薬をしばらく服用することもあります。
エビアレルギーの注意点・生エビだけダメ
エビアレルギーが疑われるアレルギー反応の中には、生エビを摂取したときだけにアレルギー反応がみられるケースや、生エビを触ったときに触った箇所が腫れるといったケースも。熱処理をすることによってアレルゲンの効力の低下が見られます。
エビアレルギーの主アレルゲンは筋肉に主に含まれるトロポミオシンというたんぱく質で、甲殻類アレルギーの原因のほとんどと考えられているものですが、このトロポミオシンは熱によって完全に消失するものではなく、ある程度の熱に対する耐性を持っています。
そのため、生エビを摂取したときだけアレルギーが出たり、生エビを触ったときにだけアレルギーが出るという人であっても、熱処理したえびを過剰に摂取するとアレルギー反応が出ると考えられています
お菓子でエビを摂取してアレルギー反応が出ないのは、全体の約8割とされていて、エビに対する感受性が強い人は、エビのお菓子であってもアレルギー反応を引き起こすかも。
中にはエビせんを食べただけで、比較的重いアレルギー反応を示すほど敏感なケースも。生エビにしか反応しないと思っている場合でも、エビを過度に摂取するのは避けるようにしましょう。
エビアレルギー対策・エピペン
普段のアレルギー症状から判断の目安を大まかに決めておく。
とくに子どものアレルギーなら、エピペン使用の判断を保育士や教諭に任せる場面も出てきます。その際に迷わないよう、事前の話し合いが必要です。
エビアレルギー対策・常に携帯
いつ症状が出るか分からないので、常に携帯する必要。
特に子どもでは、給食後の昼休みで友達と遊んでいる時、体育の授業中などに食物依存性運動誘発アナフィラキシーを起こす危険が高くなっています。
どこかに預けるのではなく、常に子どもの身近にエピペンがあるようにしましょう。
エビアレルギー対策・エピペンを使用しても、必ず病院へ行く
エピペンがアレルギー症状に効果を発揮できるのは、10~15分程度です。
そのまま症状が落ち着けばいいのですが、アレルギーには遅発性といって後から出てくる症状もあります。繰り返し症状が出る可能性も否めません。
エピペンを使用したら、その後の容態に関わらず、必ず病院で経過観察を受けてください。重症化しやすい子どもでは、特に救急車を要請するなどして、急がなければなりません。