米麹の甘酒を太るスイーツの換わりに食べて健康的なダイエット!
米麹を使った甘酒は奈良時代から日本で飲まれている甘味飲料です。甘酒にはしっかりとした甘さとコクがあるのに、太る材料の上白糖は入っていません。また「飲む点滴」と言われるほど栄養にも優れ、美肌効果も期待されています。今回は太る心配が少ない甘酒の作り方を紹介します。
麹甘酒は米麹とご飯(お粥)と水を混ぜて暖かいところに5時間~12時間ほど保温するとできるアルコール分のない甘味飲料です。
甘酒の甘さは麹の酵素がご飯のでんぷんを分解して出来たブドウ糖とオリゴ糖等なので、エネルギーとして消費されるのが早く、砂糖(上白糖)よりも脂肪として貯蓄される可能性が少ない、太る心配の少ない甘味と言われています。
そして、その甘みは自然な優しい甘さで、癖がなくダイエット中のデザートやおやつの材料としても適しています。
甘酒には食物繊維が多く整腸作用があるので、砂糖(上白糖)を使ったスイーツと比べれば、低カロリーで、太る可能性は少ないと言われています。
ただし、材料にはお米が入っているので摂り過ぎればカロリーオーバーになりますし、食物繊維の摂り過ぎでおなかが緩くなったり、人によっては反対に便秘になったりすることもあるので、過剰摂取には注意が必要です。
甘酒には麹とご飯で作られるものと酒粕にお砂糖を混ぜたものがあります。酒粕を使った甘酒は酒粕のアルコール分が残っているので、子供やアルコールに弱い人は注意が必要です。
それに酒粕と使った甘酒はお砂糖を添加してある場合が多いので、麹で作る甘酒のようにブドウ糖やオリゴ糖を摂ることはできません。酒粕の独特の香りが好きでアルコールを摂っても大丈夫な場合に嗜好品として楽しむのが良いようです。
つまり、市販の甘酒には2種類あるので、材料を確認して、酒粕や砂糖、アルコール分の有無を確認するのを忘れないようにしましょう。
甘酒に含まれている代表的な栄養は、ブドウ糖、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸で、カロリーは100gで80kcalと言われます。
ブドウ糖は脳や体に必要な栄養素です。甘酒を朝に摂ると良いと言われるのは、睡眠によって不足状態になった脳の栄養を、甘酒のブドウ糖で補えるからと言われています。
また、ビタミンBは、糖質をエネルギーに換える働きがあり、疲労回復のビタミンとも言われます。
甘酒が飲む点滴を言われるのはこのビタミンBによるところが多いと言われます。
そして食物繊維は腸内環境を調え、甘酒の酵素やオリゴ糖と共に整腸作用として働き、太ることや便秘の解消などにも効果が期待できます。
腸の働きが調って排泄がスムーズになると新陳代謝がアップして、カロリーがあまって太る可能性が少なくなり、免疫力も強化され、体の調子がよくなります。
そして代謝がアップして体内が活性化されると肌の調子も調子も良くなって、自然と徐々に美肌になっていくという効果も期待できます。
米麹の甘酒の材料 ☆甘酒を太るスイーツの換わりに☆
材料は、米麹(生か乾燥)と米と水です。
米麹はお米に麹菌を繁殖させたものです。麹菌はカビの一種ですが、体に良い働きをする毒のないカビです。
麹菌は味噌や醤油、酒、酢などを作るのにも使われています。
手に入れやすいのは乾燥麹です。スーパーの冷蔵保存商品の場所に売られていることが多いです。
そして、もち米を炊いて甘酒をつくるとやわらかくて食感がかわり美味しいです。
作りやすいご飯で試しながら、自分にあった甘酒を作れるのも米麹の甘酒の良さですね。
ご飯は普通に炊飯器で炊いたご飯でも作れますし、お粥でも美味しくできます。また、白米でもいいですが、玄米で甘酒を作るのも流行っています。
米麹を使った甘酒を作る道具 ☆甘酒を太るスイーツの換わりに☆
道具は
1.計量器
2.温度計
3.ボウル
4.ゴムベラ
5.保温容器
甘酒を作る道具の中でも、失敗しないために温度計は用意しましょう。米麹を70℃以上にしてしまうと酵素が効かなくなり、甘くならないので、くれぐれも注意が必要です。
保温する道具としては、温度を60℃に保つために、魔法瓶やスープジャー、炊飯器、温度設定付きオーブン、レンジ、シャトルシェフ、保温冷発泡スチロール、炬燵などがあります。
保温温度が70℃以上にならなければ、多少温度が下がっても酵素の働きは続くので時間を延長すれば、好みの甘さにすることが可能です。
3種類の作り方 ☆甘酒を太るスイーツの換わりに☆
甘酒はその歴史も長く日本のあちらこちらで作られ、作り方がいくつもあるのですが、材料と分量の割合によって、おおまかに3種類の作り方に分けることができます。
1. うす作り(麹とご飯と水の量が1:1:3)
2. かた作り(麹とご飯の量が1:1)
3. はや作り(麹と水の量が1:1)
米麹を使った甘酒のレシピ3種 ☆甘酒を太るスイーツの換わりに☆
①米麹の甘酒 うす造り
炊いたご飯(5分粥くらいに柔らかく炊いたもの)100g
乾燥米麹 100g
お湯(65℃)300g
作り方
1. ボウルの中で米麹を細かくする。
2. 1.に冷めた(60℃以下)ご飯を入れ、麹と混ぜる
3. 分量のお湯の温度を温度計できちんと測り65℃くらいにする。
4. 2.と3.を混ぜる。この時温度は63℃位(温度が低ければ湯煎で温める。70℃で酵素が効かなくなるので、注意する)。
5. 4.を容器に入れ、5時間くらい保温する。
6. 5時間後に味をみて、甘みが薄ければ、時間を1~5時間延長する。(冬は長く夏は短め)
7. 好みの甘さになったら、冷蔵庫にいれ保存して、2、3日で使いきる。
②米麹の甘酒 かた造り
麹屋さんのレシピです。
こちらのレシピは「かたづくり」のため、出来上がった甘酒は薄めて使います。料理に太る可能性ののある砂糖の替わりに使用する場合は、この作り方がおすすめだそうです。
③米麹の甘酒 はや造り
美味しい麹が手に入った時には、ご飯を混ぜないで、麹とお湯だけで甘酒を作る「はや造り」がお薦めです。麹の味を楽しむには最適。
作った米麹の甘酒は保存容器(瓶、タッパー、器など)に入れて冷蔵庫で保存しますが、しばらく保存する場合にはは火入れという方法で麹の活性を抑えましょう。
火入れの方法は、甘酒をお鍋に入れて、沸騰しない程度(80℃)に温めてから保存容器に入れ冷まします。
冷めたら冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1か月くらい保存が可能だと言われています。保存する場合は、雑菌が入らないように保存容器を煮沸消毒することをお薦めします。
米麹の甘酒と豆乳のドリンク
1.フルーツグラノラをグラスに入れます。
2.米麹の甘酒と調整豆乳を別のカップで混ぜ合わせ、1.のグラスに注ぎます。
3.ロングスプーンを添えてフルーツを飾り完成。
甘酒と豆腐を混ぜたアイスクリーム
1.豆腐とあま酒をミキサーで混ぜ合わせ冷凍庫で凍らせる。
2.2時間くらい経ったら、再び混ぜまた凍らせて完成。
いかがでしたでしょうか?
甘酒は太るお菓子やスイーツの換わりにダイエット中でも摂取できる甘味飲料です。甘酒は太る心配なく、栄養ドリンクのように疲労回復や美肌効果が期待できる自然の恵み。作り方も簡単で、炊いたご飯と麹と水を65℃に温め、保温しながら5時間~12時間放置すれば甘酒になります。
長く保存しない場合は火入れをせずに、活性している酵素を飲めます。活性している酵素は体にとても良い効果があると言われていますので、ぜひ自宅で米麹の甘酒を作って、太る心配のない優しい甘みを味わってくださいね。